かしこい不動産屋の選び方のポイントは?一括査定を活用して複数社を必ず比較して!

2023.11.15
かしこい不動産屋の選び方のポイントは?一括査定を活用して複数社を必ず比較して!

不動産売却が初めてという方は、いざ売却依頼したいとなった時、どの不動産会社に依頼すればいいんだろう?と迷ってしまうと思います。

損をしない、少しでも高く早く売りたいなら、誠意を持って対応してくれる信頼できる不動産屋さんを選びたいですよね!

不動産を売却する時に失敗しないために、かしこい不動産屋さんの選び方のポイントについてお伝えしたいと思います。

売れるかどうかは依頼する不動産屋さんの担当者の腕にかかっていると言っても過言ではありません。大切な不動産の売却を成功させるために、信頼できるパートナー選びは大変重要です。

あなたの不動産売却が上手くいくサポートになれば幸いです!

まずは、一括査定サイトを使って不動産屋を見つけ出そう

不動産屋を選ぶためには、複数の業者を知り、比較検討することが重要です。

とはいえ、どの不動産屋がどのエリアを担当しているのか、知る機会はほとんどありません。利用できる不動産屋について知るために便利なのが、「不動産一括査定サイト」です。無料なのでぜひ利用してみましょう。

一括査定サイトとは…
複数の不動産屋を選択して、複数社に査定を依頼できるサービスのこと。インターネット上で利用でき、料金は無料。パソコンだけでなく、スマホからでも手軽に不動産屋の情報を収集できます。
一括査定サイトを使えば、「出歩いて不動産屋を探す時間がない」という方でも、より多くの選択肢(不動産屋)を見つけられます。

一括査定サイトでは、サイト運営者側が審査を行い、信頼できる不動産屋のみと提携しているケースがほとんどです。問題のある不動産屋を、候補から外しやすくなるでしょう。

実際に直接話をしたい!という方は、ちょっと…と思われるかもしれませんが、電話やメールでも相談可能です。

不動産の相場感が知りたい、数社でどこが一番高値で売れるか知りたい、担当者の対応が見たい!という人にとって、効率的にできる方法でとても評判が良いです。理想の不動産屋に巡り合うための情報収集として、ぜひ活用してみてください。

「物件取扱数No.1!」の広告だけに注目しない

不動産屋を選ぶ時、「なるべく多くの物件を扱っているところがいい」と思いがちです。このため、大きな会社の方が安心だと思う人は多いことでしょう。

「物件取扱数No.1!」などという広告を見ると、「この不動産屋は実績が豊富なのだろう」とイメージしがち。しかし実際には、このような宣伝文句が全てではありません。

なぜなら、不動産屋は自分の会社が扱っている物件以外も紹介できるから。どの不動産会社に行っても、調べられる物件数に変わりはないのです。

レインズで物件情報を共有している

不動産会社が、自分の会社で扱っている物件以外も紹介できる理由は、「レインズ」というシステムにあります。

全国の不動産情報を一括管理するシステムで、不動産流通機構という国土交通大臣が指定した機関が管理しています。登録している不動産屋のみが、登録情報を確認できます。

全国を東日本、中部圏、近畿圏、西日本と4つのエリアに分かれ、それぞれの地域の情報を共有。どの不動産屋でも同じ物件を紹介できるというわけです。

会員になっている不動産会社には「レインズマーク」が掲げてあります。そこであれば、個別に管理している物件以外はどこでも同じように紹介してもらうことが可能です。

不動産を売却するには手間と時間がとてもがかかります。

「あなたの不動産、私に売ってください!」と言ってくる人がいない限り、自分で買い手を見つけるのはなかなか大変。また、相場感なども正直分からないと思います。

不動産相場、適正価格を知ってから売るためにも、信頼できる不動産会社を選ぶことが大変重要になってきます。「取り扱い物件数」をアピールするだけの広告に、惑わされないようにしましょう。

得意としている分野を把握する

不動産屋さんはそれぞれ得意分野が違います。

  • 賃貸物件が得意
  • 土地の売買が得意
  • 投資や開発が得意
  • 管理が得意

不動産を売りたいのであれば、賃貸を得意とする会社よりも売買実績が多い会社に依頼した方が有利になるわけです。

古くからある不動産会社の中には、土地や家の売買よりも大家さんに代わってアパートの管理などに力を入れている会社もあります。

いくつもの物件を管理しているので経営は安定しているのですが、売買の仲介にはあまり積極的でない場合があります。

それよりは新しくて活気があり、売買に力を入れている会社を探した方が良いでしょう。

不動産会社のホームページなどで、「売買の仲介業務はおまかせ!」というように、売買の実績を強みとしている不動産会社を選びましょう。

また、同じ売買と言っても、物件の種類によって異なる特徴を持っています。

  • 一軒家(中古、新築)
  • マンション(中古、新築)
  • 土地(大きな土地、小さな土地)

どの不動産売買が得意なのか、事前にしっかりとリサーチしましょう。不明な点や疑問点などあれば、電話、メールでどんどん質問するのもおすすめです。

大手、地域密着型…どちらがおすすめ?

不動産屋を選ぶとき、大手?地域密着型?という部分も迷うところではないでしょうか。それぞれの特徴は以下のとおりです。

大手不動産屋
知名度の高さによる、抜群の安心感が魅力です。また営業マンのノルマも厳しく、なんとか売ろうと最大限の努力をしてくれる可能性があります。抱えている顧客が多い点も特徴です。
地域密着型不動産屋
大手のように企業との繋がりや豊富な顧客リストを持っているわけではありませんが、きめ細かい対応が期待できます。大手は知り得ない、地元顧客の情報を持っている可能性もあります。
  • 売ろうとしている家が古かったり、土地が特殊な形状をしている場合など…地元の不動産屋の方が良い買い手を探してくれる可能性が高いかもしれません。
  • 「仲介手数料の分割」や「クレジットカード払いへの対応」など…大手不動産会社の方が、使い勝手の良いサービスを提供している可能性も高いです。
一方で、ノルマがきついところもあるかもしれないため、「価格を多少下げてでも早く売ってしまおう」と思う営業マンがいないとも限りません。

大手でも地域密着型でも、その規模だけに囚われず、「責任を持って売ってくれそうか」で判断しましょう。

信用のおける不動産会社かどうか?をしっかりチェック

信用できる不動産会社かどうかは、会社の大きさだけで判断できる問題ではありません。信用度を確認するための、3つのポイントを紹介します。

接客態度から従業員の質をチェックする

信頼できる不動産屋かどうか、すぐに見抜くのは難しいもの。だからこそ、ぜひ従業員の教育に注目してみてください。

  • 身だしなみは清潔か
  • 言葉遣いは正しいか
  • 掃除は行き届いているか

このような当たり前のことができない会社に、大きな売買を任せることはできません。

不動産売買には何よりも信用が大事です。従業員の教育が行き届いているか、信頼の置ける人たちが揃っているのかということをマナーからもよく見てください。

また、会社の核となるのは「営業マン」です。その方の質についても、しっかりと確認しておきましょう。

不動産の売買は素人にはわからないことだらけ。担当者がどれだけ親身になって聞いてくれるかによって、安心して取引できるかどうかが変わってきます。

具体的には、以下のような営業マンがいる不動産屋であれば、安心してお任せできます。

  • 問い合わせの段階から、質問に対して誠意をもって対応してくれる
  • わからない点は、納得するまで説明してもらえる
  • 良いことだけではなく、デメリットもきちんと伝えてくれる

話をろくに聞かない、説明もわかりにくいという担当者には、信頼して任せることができません。

多少時間がかかっても、ここはしっかりと見極めるべきところなので、「この人に任せたら安心だ」と思う人が出てくるまで、話をしてください。

そして、売るための戦略についてもきっちりと聞いてみましょう。この土地、家が売れるかなと不安があるならなおさらです。

免許番号から経験を調べてみる

あくまで参考情報程度になりますが、不動産屋の免許番号からその会社の営業年数を調べられます。

会社概要を見ると必ず表示されていますが、「国土交通大臣(5)第1111号」「東京都知事(4)第2222号」などの番号です。

かっこの中は免許の更新回数であり、免許は5年に1度更新されます。つまり、数が大きいほど更新回数が多い=長く営業しているということになります。

長ければいい会社、短いとダメかというと必ずしもそうではないので、これだけで会社の善し悪しは決められませんが、経験年数を見る目安にはなるでしょう。

行政処分を受けていないか調べてみる

過去に行政処分を受けているような会社でないかどうか、それはインターネットで情報を調査できます。

国道交通省の「ネガティブ情報等検索サイト」というものがあり、国交省が管轄している事業者の過去の処分歴を見ることができます。

処分されている場合には、処分内容を閲覧できます。

処分歴がなければ良い会社かというとそうではないですが、一応の目安にはなるでしょう。

売主に不利な提案がないかどうかを確認する

不動産売却のために不動産屋と契約する場合、売主側に適切な知識がないのを良いことに、不利な提案をする業者もあります。

具体的には、以下のような業者に注意しましょう。

  • 専任媒介契約しか提案しない
  • 物件の囲い込みをする
  • 根拠のない査定金額を伝える

専任媒介契約や専属専任媒介契約を結んだ場合、その他の不動産屋と重複して契約することができなくなってしまいます。つまり、不動産屋の乗り換えが難しくなるのです。

物件の「囲い込み」とは、「自社のお客にのみ物件を売る」という手法です。たとえ他社から好条件で購入申し込みがあっても、不動産屋の利益追求のため、勝手に断ってしまうケースがあります。

会社の利益ばかりを追求し、売主のメリットを考えてくれない不動産屋に、安心して依頼することはできません。契約前にしっかりとチェックしてみてください。

売却実績を聞いてみる

これまでどのような売却実績があるか、ということも不動産業者に聞いてみましょう。

過去に売却してきた不動産の中に、売りたい物件と似た物件があると、大体どのくらいの期間、金額で売れるのかという見通しを立てやすくなるでしょう。

その会社の得意ジャンルが売りたいものとマッチするかどうかを調べるためにも、実績はぜひ詳しく聞いてください。

買い替え先の不動産屋に依頼する

今ある家、土地を売って新居に引っ越そうと思っている場合には、買い替え先の不動産会社に売却も一緒に依頼してしまう、という方法もありです。

売り手としては、今あるものが売れなければ新しい家を買えません。不動産会社にしてみれば、「自社の売り上げにつなげるためにも、できるだけ早く売ってあげたい」と思うわけですね。

全く別のところに頼むよりも、積極的に売ってくれる可能性があります。

元々買った不動産屋に依頼する必要はない

不動産を売るとなると、最初に購入した会社にお願いすべき?と思うかもしれませんが、そのような義理立はいりません。

不動産一括サイトなどで、複数の不動産屋とコンタクトを取り、自分が一番信頼できると思えるところを探しましょう。

ネットの口コミも参考にしてみよう

ネットの口コミサイトなども参考にしてみましょう。特に大手の不動産会社は、店舗によってもスタッフの質に差があります。

この店舗は評判がいいけれど、こちらはダメ、ということもあるので、会社の名前だけで選ばないということが大事です。

実際に「売却」をした方の感想を探してみるのがおすすめです。

不動産売却に失敗しないために!不動産屋選びの注意点

不動産売却時の不動産屋さん選びで、注意して欲しいポイントについてもまとめました。

必ず複数の不動産屋をあたること

これが一番重要になってきます。

1件目の不動産屋さんで査定が良かったとしても、必ず複数の会社を当たってみてください。

査定は不動産屋によってまちまち。複数の会社に依頼し、それぞれ金額の根拠を聞いた上で、納得できるところにお願いすべきだからです。

いくら査定額が高くても、別の会社にお願いすればもっと高く、そして早く売却してもらえるかもしれません。

またこちらの質問に丁寧に、わかりやすく答えてくれない担当者なら信頼できませんよね。

いい営業マンを見極めるためにも、1社で決めることのないようにしてください。

なかなか時間がない!という方には、一括査定サイトがおすすめです!

「無料」「半額」という言葉に踊らされないこと

「仲介手数料無料!」「完売御礼!」など、とても魅力的な宣伝文句を掲げている会社もたくさんあります。

少しでもお得になるのなら、と依頼してしまいがちですが、それだけで決めてしまうのは危険。

本来、不動産の取引には宅地建物取引業法第32条により、「誇大広告等の禁止」という規定があります。大げさな煽り文句でお客を釣ろうとすること自体が法令違反なのです。

そのような会社は信頼できませんので、派手な文句ばかりで宣伝しているような不動産屋は避けた方が良いでしょう。

貼り紙が古すぎる不動産屋も注意して!

不動産屋のガラスを見ると、物件の貼り紙がたくさんしてありますね。この貼り紙があまりに古い不動産屋は要注意です。

ニーズがない、売れないのに売れる努力をしていない可能性あると受け取れます。

きめ細やかなサービスを受けにくい、情報が入れ替わっていないと感じられるので避けた方が無難です。

駅前の不動産屋はどう?

駅前にある不動産屋は活気があって良さそうですが、地価の高いところにオフィスを構えているので、それなりにコストがかかり、それを回収するために営業マンのノルマが高く設定されている可能性もあるでしょう。

とにかく早く契約を決めてしまおう!と値段に妥協をし、納得がいくまで話ができない可能性があります。

駅前=おすすめできない、というわけではありません。複数社で必ず査定してもらって比較すると良いでしょう。

看板のルールを守っているか

路上に看板を置いているかもチェックしていみてください。

歩道や行動に看板を置くことは認められいません。看板は、敷地内にしか出してはいけません。

法令違反なことを知っていて置いているのも問題ですし、知らないで置いているのは土地を扱うものとしてもっと問題なことでしょう。

路上に大きな看板を出している不動産屋は避けるべきだと言えますね。

複数社比較して、納得がいく担当者がいる不動産屋を選ぼう!

不動産が希望した価格で売れるかどうか、最終的には営業担当者の腕にかかっているといっても過言ではありません。会社の大きさや知名度ではないんですね。

納得がいくまで担当者と話をしてみてください。複数の会社でしっかりと比較してみてください。

ネットで口コミをチェックしたり、一括査定サービスで時間をかけずに効率よく何社かに査定してもらうなどがおすすめ!時間がかかっても、その方が後悔のない売買になるでしょう。

あなたの大切な不動産を理想の価格で売るために、信頼できる不動産屋を選んでくださいね。